今でも、妻を見るたびに不思議に思うくらい、彼女との結婚は予期していない出来事でした。
なんと言っても、妻は以前、私のセフレだったのです。
彼女と結婚したいという気持ちは、本当に突然訪れたので、スワップサイトの際も、彼女はかなり面食らっていました。
その頃、彼女とセフレになって一年が経っていたでしょうか。それまでは、ちゃんとしたデートもしたことがなく、彼女を恋人と思ったこともなかったのです。
けれども、セフレという「いつ終わるか分からない」関係について考えたとき、不意に「彼女を手放したくない」という気持ちが強くなり、一気にプロポーズまで進んでしまいました。
もしも拒否されたら、という不安はありました。しかし、この気持ちを伝えなければ、ただ別れるよりも後悔するだろうと思ったからです。
それまで一緒に行ったことのない、きちんとしたレストランに誘ったのですが、食事などほとんど覚えていません。とにかく、彼女と一生の約束をしたいのだと、それだけを必死で伝えました。
彼女の答えは……イエスでした。それまで、ただのセフレ以上の関係ではなかった女性が、私の婚約者になった瞬間でした。
身体の関係から始まり、恋人として付き合うこともなく、ひと足飛びに結婚した私たちですが、今では恋人同士からやり直すかのように仲の良い夫婦です。
来年には子供も生まれるので、今度は家族として、彼女を幸せにしてあげたいと思っています。
